スタフ屋の右京崇です。

さて、表題の機種でいろいろなCDを日々聴きこむ今日この頃ですが。
やはりファーストインプレッションというのはどんなものでも比較的確からしい要素となるわけですが、ことオーディオに関しては大方裏切ることはないと思っています。
確かに慣れであったり相性、さらにはエージングであるとかそういったことも多い為あまりに早合点してしまうのもよくはないのですが、一聴して良いものは大体いいですし悪いものは大体悪いままであることが多いです。良いものは良いところを探すよりもむしろあら捜しをするような場合もあり、悪いものであればいいところ探しをする、ともすれば当初の評価が逆転する場合(特に対人関係などは)もあるため第一印象が良すぎるのも考え物ではあるのですが・・・
昨年のSHANLING EC Miniを例にとりますけど、当初は各種メディアはもちろんユーザーからも数多の反響や好評を博していたようですが、(酷評していたのは僕くらいですか?逆張りなどと思われていたかもしれません。)いまも話題に上がりますか?
そういうことです。
当初はその鮮烈なデビューやハードウェアの作り込みなどキャッチ―であり、また非常に特徴ある個性派サウンドでしたからハマる人にはハマったのかもしれませんが、やはり価格ばかりべらぼうに高くて特に操作性や携帯性をはじめとしたPCDPとしての評価ポイントが落第で、デスクトップオーディオとして使うにも性能が半端過ぎて、正直使いどころのない機器はこうして話題に上がらなくなるものです。
あまり書くとアレなのでこのあたりにします。
さて本題に戻りましょう。
今回購入のDISCDREAM 2 ULTRAは聴いた瞬間に眼を見開くような感動があったわけですが、公式が謳う過去にCDP開発に携わっていたエンジニア、の方が本当によく「音」を知っていてそれを製品に落とし込めるのでしょう。
如何なるジャンルを聴いても不満を感じないリアルらしい表現、とはいえ決して無味無臭のつまらない音ではない、奥行きや細かいヴォーカルや楽器の描写、全域のソリッド感、バランス、ありとあらゆる要素が高次元で融合されています。聴き疲れないのに降り注ぐような情報量、空間表現も見事です。空気感の描写もそうですが無音の描写が際立って素晴らしいと私は感じました。
これは是非聴いてもらいたい要素だと思います。
変な話なんですけど、むしろ無音の描写こそがこのプレーヤの最もすぐれた要素なんじゃないかと。
息をのむ表現力です。
シームレス再生や音飛び耐性なども素晴らしいですね。
一旦メモリーに入れているロスレスということで、理想的です。
蓋パカ問題も本来PCDPであればスタートラインに立てないアレなのですが、バネが入っていて勝手に開くというようなことはなく、また開いていても再生するため正直ビジネスバッグやカバンに差し込んで操作パネルを上面にして運用する場面ではさして問題にならないのでは、というところです。
今後はDUNUやFiioからもCDPがリリースされるようですが、前者は過去のテクニクスのSL-P1200みたいな雰囲気とその見た目から連想される高音質っぽさを感じましたし、後者は圧倒的なマーケティング力とイメージ画像で見る限り最も「PCDPらしい」形状とサイズ感なので、大成功機種となりえるかもしれない・・・
ようやく僕の願いに時代が追いつきましたか?
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