2022年09月18日

なんと!SL-CT800、10月で発売から20年。



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
表題の通りです。
2022年10月、なんとPanasonic SL-CT800が発売から20年となってしまいます。
さてではなぜ今月投稿したのかと言いますと、製造自体は(シリアル表記から)9月製造ということもありますが、一番は投稿できるときに投稿しようということで。(いろいろ更新できておらず、申し訳ございません。)

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こちら、SL-CT800は今から20年前の2002年10月に松下電器から発売されたPCDPです。

僕が初めて新品で購入したPCDPということもあり、いまとなってはまさに僕にとっての歴史でもある機種です。
こちらはガム電池2本を主とし、単三電池2本でも、または併用で使用する超小型薄型軽量機種。

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それまでのPCDPとは一線を画す、デザイン性はもとより、当時まだ主流であるMDとの連携や、徐々に浸透し始めていたMP3等圧縮音源対応のまさに「デジタル新時代の新旗手(機種)」といえるシリーズ。

こちらはその中でもフラッグシップにあたる機種であり、シリーズ中唯一、MP3に加えWMAにも対応した一台。
再生中のキーイルミネーションなどスタイリッシュさと抜群の再生時間、携帯性を実現しています。
PCDPらしくこれをポータブルするもよし、光デジタル出力やLINEOUTを利用してMDやホームオーディオやポータブルDAC、アンプとの連携もよし、PCで作成したMP3/WMAをCDRに焼いて再生するもよし、と何でもできる万能ぶり。

私もかつてMP3やWMAをCDRに書き込んで、CDR1枚にアルバム10枚分などを持ち運んだものです。
ポータブルオーディオに入れ込んでからは光デジタル端子を利用してPDACにつなぎCDトランスポートとして活用しました。

世界最長を謳う再生時間は実はガム電池と単三を併用して且つ圧縮音源再生時、などCDDA再生時間で勝負していたS○NY機と比較すると色々と突っ込みどころはあるのですが、それでも音質や携帯性、他機器との連携など機能性に優れた一台であることは間違いありません。


それにしても、これが出た20年前はまだ1982年でPCDPは世に出ておらず、そしてくしくも世界初の音楽CDソフトが発売されたのが1982年10月ですから、まあ何ともしみじみとしてしまいますね・・・

こんな夜は久々にSL-CT800で音楽を聴くのもまたオツなものです。


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2021年02月03日

久しぶりにSONY D-22を堪能する



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
本当に毎度毎度、サイトブログともずっと停止していてで申し訳ございません。

色々とやりたいことやらねばならないことがあるのですが、いずれにも手が回らない状況であり、悔しくもあり残念でもありまた申し訳なく思っております。

いつも頭にはおいているので、どうかもうしばらく時間をください。
なんとか形にしたいという思いと情熱は胸に秘めています。


さて、昨日は2月2日。D-22の日とでもいいますか?いや、0202でD-202のほうが適切でしょうか。
生憎私のD-202は現状どの個体も不調ですのでD-22の日としておきましょう。


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というわけでこちらD-22。この個体は恐らくですけどつい先ほど5年か6年ぶりに通電しました。
正直期待せずというところだったのですが動作状況も音質もパーフェクト。いやぁ、自分で言うのもなんですが流石僕の整備個体であるなと、我ながらしみじみとそう思いますね・・・

それにしてもこんなに素晴らしい音質であったかなあと。
その豊かな表現力と圧倒的パワーに驚愕するほかありません。
よくD-22系とかD-11系などと私は呼んでいるのですが、SONYのこのあたりの単三4本駆動の機種は実に音質や構造が素晴らしく、まさにバブリーな機種群。
弱いところやSONYによくあるマイチェン部分なども多くあるところではありますが、ぜひとも一台は持っておきたい珠玉の逸品。

うーん、この音を最新の機種としてほしい。ソニーさんはノリにノッていますから、令和の目玉にどうでしょう?


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2019年10月16日

第三回オフイベント開催のお知らせ



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
二年半ぶりに私主催のオフイベントを開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。
第三回 右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部「右京崇のPCDP展」
https://twipla.jp/events/407434

超多忙で自分自身の所有個体の整備もままならない状況で開催に踏み切るのは正直どうか?と思いましたが、是非また開催してほしい、というメールもいただいており、熟考の末開催を決めました。
前回、前々回の時にもたびたび発言していますが、ご新規さんにこそ来て欲しい、
「PCDPとは」
「面白そうだけど、モノが無い。何が良いのか」
「とりあえず試してみたい」
そういった大多数の皆様へ向けた私のイベントです。

音源(CD-DA及びCD-R)、ヘッドフォンイヤフォン等お持ちいただいて、ここでしか聴くことができない素晴らしいPCDPの世界を感じて下さい。


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2018年12月28日

近況等

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

多忙につきめっきり更新できておりません。
PCDP活動について、サイト・ブログ・リアルいずれも開店休業・志半ばというところでありますが来年こそは様々なことが出来ればと考えております。

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2017年12月31日

2017年総括「PCDP事変」



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。

さて、今年2017年はまさにPCDP事変ともいえる年でした。
以前から私はPCDPのニーズは高いということをツイッター等で発信し続けてはいましたが、ついにメーカーサイドもそれを感じたでしょうか。なんと今年は多くの新機種がリリースされ、現行機種は約20に及び、これはPCDP全盛であった90年代を超えようかというほどの勢いです。

ネットのItmediaの記事にも
 えっ、CDプレーヤーが売れている? エスキュービズムの戦略が面白い(2017/12/13)
 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1712/13/news010.html
というものが掲載されました。

タワレコ先行販売となっているionのbluetooth対応機種も含め、今年は本当に数多の機種が発売された一年となりました。


なぜいま需要が高まっているか。
それはまず、私たちもともとPCDPを持っていた人たちの持つ個体がいよいよ寿命を迎え始めているという点。
主なメーカーからのラインナップは1985年の発売から2008年の終焉まで20年以上の歴史がありますが、最新のものでももう10年落ちということになってしまいます。90年代が一番ホットな時期とすると、そのころの個体は20-30年落ちになってしまうわけです。
どんなに大切に使っていても、また、寝かせていたものを忘れたころに引っ張り出してみた場合であっても、大方の個体は寿命を迎えるあたりです。
そこで新しいものが必要である、新製品はないか、という需要。

もう一つはもっと若い世代、CDを直接「どこでも、持ち運んで」聴けるプレーヤーを知らない世代。
そういった人たちにはそれこそ鮮烈で、目新しい便利アイテムに映っているようです。
こういった人たちの需要。

逆におしゃれ、というハズしとしてもウケているのではないでしょうか。


ネットの動向を見ていると、ポータブルのCDプレーヤーがメジャーから発売されていない、ということを初めて知ったというような方も多いようです。
ニーズが無いから調べない、ということもあるでしょうが、当たり前のものであるから普通に現行であるでしょう、という認識があることも事実です。
CDが売れないだの、データでばかり購入している、ストリーミングの時代、などと言われていますが、私たちが思っているよりもまだ、パッケージメディアであるCDは死んではいないのです。
まあどちらかといえば現在発売されるCDよりも、これまでに発売されたCD財産の占める割合が大きいとは思いますが。

いずれにせよ音楽入手手段としての主要メディアであるところのCDを携帯環境で再生する機械がないということはもはや異常事態であったわけで、これが当然なのです。この10年で、ひどいときは2機種くらいしかありませんでしたから。

現行ラインナップのプレーヤとしての音質や性能、デザイン性等についてはまあ・・・というところではあるのですが、いずれにしても、より多くの人に認知され、復権していく日が来ればそれは私のもっとも願っているところです。
そんななかいまだにメジャーどころから新機種がリリースされないことだけが本当に心残りではあり、恐らく今後何が起ころうともソニーとパナソニックからは出されないと思うのですが、

「いつかはこの二社に限定でもいいから珠玉の一台を出してほしい。」


さて今年は私の二回目となる主催イベントも行うことができました。
昨年以上に多くの方にお越しいただくことができたことはブログの記事にも掲載した通りです。
本当に良い一日でした。今後もこういったイベントを行い、多くの方と交流することができれば幸いです。

最後に久しぶりとなる、私選定のMVP-PCDPを発表しましょう。
2017年の私が選ぶMVPの一台は、Technics SL-XP7(3/5/7)です。そしてこの機種は殿堂入りといたしましょう。
今年はPCDPだけではなく、ヘッドフォンもブレイクスルーが起きた一年でした。
この十数年、正直なところヘッドフォンはたかが知れているというか、どんな新機種が出てもまあこんなもんだよね、という域を脱せないところでありましたが、2016-2017年にかけて、やれMDR-Z1Rだ、ETHERだ、ADX5000だ、D8000 etc. これまでの常識ではおよそ考えられなかったようなヘッドフォンが次から次へとリリースされました。
そんななか、このSL-XP7にこれらの素晴らしいヘッドフォンをつなぐことによって、ヘッドフォンはもちろんですがそれ以上にこの機種が如何に恐ろしいほどのポテンシャルを秘めているかということを私は思い知り、とても計り知れない実力に打ち震えるばかりでした。
ポータブル機器で恐らくこれ以前もこれ以後もこれより素晴らしい感動を体験できるものは存在しえないと断言できます。


SL-XP7(3/5/7)は、僕のロマンだ!


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2017年11月12日

2017年秋のヘッドフォン祭に行きました




みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
先日中野で行われた2017年秋のヘッドフォン祭りに足を運びました。

ヘッドフォン祭りは青山でやっていたころからずっと行きたい行きたいと思いつつも、日程の関係で断念せざるを得ない状況でしたが、今回ようやく行くことができました。
まあこれがどういったイベントかというのは、私のブログを読んでいただいている方の方が詳しいでしょうから、諸々割愛します。


というわけで今回は私が特に印象的であった機種について書いていきます。

まずはじめはHigh Fidelity Cablesブースのヘッドフォン、ZMFのAtticusとEIKON。
これは全然知らなかったのですが、ブースにおいてある佇まいをみて聴いてみようと。この日一番最初に試聴したのがこれなのですが、これが非常に好印象でした。
いずれとも非常に柔らかく豊かにバランスのいいもの。私は下位機種のAtticusのほうが優れているように感じたのですが、尊敬する諸氏がみなEIKONを絶賛しているところを見るにつけ、僕がAtticusだと思っていたのはEIKONだったのかな、とも思ってしまいます。
再生環境や楽曲、好みの問題の領域ではあると思いますが、いずれにしてもEIKONが15万円、Atticusが10万円という価格を見れば、音質はもちろん、質感に至っても大変な完成度の高さを誇るものであるなと、大いに感動しました。

さて次はKENNERTON ODIN Sapele。これは今回出展されている中で最も素晴らしいヘッドフォンではないかなと思います。
30万円超という価格もすさまじいですが、本体の質感からパッケージに至るまで、何から何までもが凡そヘッドフォンでは見たことがないほどの豪華絢爛ぶり。これも所有欲を満たす点で非常に素晴らしいものです。
肝心の音質についても大変に素晴らしいもので、平面ドライバとは思えぬ低域から中域までの圧倒的量と質感、全域にわたってのナチュラルさと情報量、全てにおいてこれほどの完成度のものがあるのかと唸りました。いつかは絶対に手にしたい一台でした。

次はaudio-technicaのATH-ADX5000。
これは本当に素晴らしいです。試聴機環境がラックスマンP-750uヘッドフォンアンプということで、或は自身の環境ではもっと貧弱になってしまう点もあろうかとは思いますが、試聴の15分間は体が震え続ける稀有な体験でした。
一聴してる耳や脳の満足感や印象はそれほどではないのですが、とにかく曲の節々で身体が芯からゾクゾクと振えるのです。本当に良い音、素晴らしい音でしかこうはなりません。楽器の残響、ヴォーカルの余韻、空気感、情報量、表現力、いずれにおいても比類ない完成度とリアルを感じます。先に挙げた機種などのようにリスニングライクなものではないですが、何時間でもまさに「抱かれる」ヘッドフォンでした。
私がハイエンドヘッドフォンに魅了され、注目することとなった機種はATH-AD2000です。初めてAD2000を聴いた時、いったい何なのだこの音は、こんな音がヘッドフォンで聴けるものなのか!と大いに感動しました。
あの日と同じ、ヘッドフォン試聴においてこれまで数度しか経験したことのない真の感動がそこにはありました。価格は25万円ほど。音質はもちろん素材や質感に関しても申し分なし。いくら何でも激安すぎる!と。
ここしばらく開放のハイエンドを一台ほしいと言い続けていますが、これもぜひ手にしたい一台。

次にMr speakersの静電型ヘッドフォン、ETHER ES。
こちらも非常に完成度の高い一台。試聴音源が慣れないものでありましたがヴォーカル、楽器、空気感の表現は丁寧かつ力量豊富な圧倒的なもので、価格は未定ですが、「最近のハイエンドヘッドフォンのようにそんなに高くはならない」ということだったので、或は10万円台?という可能性もあるでしょうか。
STAXのドライバーと同じ規格であるということでしたので、導入も容易であるといえます。独特な外観や質感等も含めて、価格にもよりますが、エポックメイキングな一台になるのではないでしょうか。

最後にobravoのヘッドフォン、型番は失念しましたが、最上位のもの。
スピーカーライクな表現ということで、慣れるまでの最初だけは違和感を感じるのですが、低域〜中域、空気感と豊かな表現力は圧倒的で、素晴らしいものを感じました。6000ドルだか7000ドルだということで、ちょっと価格があれですが、お金さえあれば欲しい一台。


このほかにも以前から(ブログでは書いていませんが)TechnicsのEAH-T700、SONYのMDR-Z1R、KuraDaのヘッドフォンについてはたびたび素晴らしいと言っていましたが、イベントで聴いてもやはり素晴らしいものでした。

T700についてはパナソニックブースで私の持っていたSL-XP7やXP5、XP50、S30などで大変いいお話をさせていただくことができて、正直これだけで僕はこのイベントに行ってよかったと思いましたし、初日出遅れても行ったのは本当に正解であったと思いました。本当に貴重なひと時でした。そしてお願いですからパナソニックさんはパナソニックでもテクニクスでもどちらのブランドでもいいので素晴らしいPCDPを出してください。お願いします。


両日ともに参加し、正直なところいろいろと不完全燃焼感もありましたが、それでも十分に堪能できました。
今回はおもにヘッドフォンばかりを聴きましたが、大変に良かったです。というのも、高価格帯が主になってきてはいますが、それでもこれだけ音も質感も完成度の高い機種がたくさんリリースされていること。そこに私は評価すべきポイントがあると思いました。ヘッドフォン業界は正直音質面ではここ何年間も停滞している感が否めませんでしたが、まだまだこんなに素晴らしいものが作れるのか、こんな音が聴けるのか、存在しうるのかと、ヘッドフォンオーディオに目覚めたばかりのあの頃のような発見や感動がたくさんあったのですよ・・・
タグ:event
posted by うきょうたかし at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2017年11月08日

OHMの新機種?再びCDP-R88Z



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ホームページの方にも主な現行機種リストを掲載しましたが、今回は830Zの時と同じく、またしても先代機種と同じなのではないか?という予測をしていたCDP-R88Zについてです。
今回も買わないといけないなあ・・・と思っていた矢先、なんと交流のある愛のスカイライン氏にプレゼントしていただいたきました。ありがとうございます。

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今回は外装はもちろんカラーバリエーションまでなにからなにまで830Zと同じです。
パッケージには若干の違いはありますがほぼ気づかないレベルでしょう。

取扱説明書に印刷されている本体画像がなぜかCDP-380Zのものでした。理由は不明ですが、それならばロゴマークを380Zのときのような飾り文字にしてくれた方が格好良くて良かったですよね。

さっそく使用してみると、はい、同じように思います。読み込みまでの時間や騒音が改善されているように思いますがまあ個体差でしょう。
さて、その流れで中を見てみましょう。

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はい、830Z(380Z)ですね。

出荷時期等によっては或は若干の違いは出てくるのかもしれませんが、基板自体は380Zのころからずっと同じものですね。

どうせならばロゴマークやカラーバリエーションを刷新して、もっと魅力的なものを出してほしかった感も否めませんが、音質面や機能面では定評のあるものですから、変に新しくして駄目になるよりはこのままでいいでしょう。カラーリングも他社製品で黒や赤や青などが出てきましたから、逆にこういったポップなカラーリングはこれだけになってしまったので被らなくていいのかもしれませんね。

音質については830Zの時と同じです。スタンダードでありながら十二分の音質。
中国系機種らしいホワイトノイズは否めないところですが、今あえて音を楽しむためにPCDPを使っている皆さんなら所謂鳴らしにくいヘッドフォンイヤフォンのユーザーが多いでしょうから、ホワイトノイズなんて気にならないレベルだと思います。

クリアネスや広さ、ノビは物足りない感もありますが、芯も通っているし音質レベルとしては満足のいくものです。

劣悪個体ですら出回らないほど枯渇してきている中古市場でへたりきった個体を糞転売に高値でつかまされるくらいなら、はじめからこれを購入するほうがはるかに賢明でしょう。
先代機種の830Zでも初期不良報告が一定数ありましたが、一年間はいくらでもメーカー保証で交換してくれますからね。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
オーム電機公式→http://www.ohm-electric.co.jp/product/c13/c1307/
(CDP-R88Zはまだ掲載されていません。)
タグ:OHM
posted by うきょうたかし at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2017年11月05日

Mr.Speakers ETHER C1.1とAEON FLOWを聴く




みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
先日横浜のヨドバシカメラに足を運び、表題のヘッドフォン2機種を聴いてきたので報告いたします。

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Mr.Speakersより販売されている平面駆動型の超フラッグシップ機種であるところのETHERシリーズは私がここであれこれ語ることなく皆さんご存知であると思います。
写真の左奥にある黒いヘッドフォンがETHER Cです。
カーボンファイバーを用いたハウジングは美しさと軽量さ、優れた音響特性を有しており、見た目も音も素晴らしいものとなっています。
分厚く高級なヘッドパッドとも相まって装着するとさながらヘッドギアのようではありますが、大型ヘッドフォンとしては長時間の装着も全く苦にならない適度な重量と装着圧に思います。

音質傾向としてはニュートラルでありローは若干弱いと感じる方もいるでしょう。平面駆動型はローが出ないとよく言われますが、良くも悪くもそういった諸特性は持ち合わせていると思います。
しかしながら、まず装着し一聴した段階で、やれここが良いだの悪いだの、あそこはもうちょっとこうだったら・・・などといった見方や批評といったものは全く必要ではありませんし、そういった行為にさえ至ることはありませんでした。
ただありのままに抱かれる、私自身全てを委ねその世界に包み込まれる・・・そういった感動がそこにはありました。

楽器も声も、いかなるものの表現もリアルであり、音数が多かろうとすべてをきっちりと輪郭、表情、質感、ありとあらゆるソースを忠実にかつアーティスティックに描き切る能力は、専用アンプや電源を有しないヘッドフォンとしては史上最高の完成度を誇ると思います。
女性ヴォーカルの表現力はゾッとするような生々しさと色っぽさがあります。

さんざん聴きこんで飽きているほどの楽曲もがすべて初めて聴く音楽のようで、ただただ黙って「神」に抱かれ流れる至福の時間は、一枚のアルバムさえ終わってしまえば一分いや一秒のように感じられるほどあっという間であります。

空間表現と広い音場、どの帯域や楽器においてもまったく隙や妥協、気になる点がありません。強いて言うならば元気さやローが或は不足していると感じる時も稀にあるくらいでしょうか。

まさに地上の奇蹟はここにあったのかという一台です。


さてもうひとつ、真ん中にあるものがこのAEON FLOWです。

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こちらはETHERシリーズの流れを汲んだ音質のポータブル向けヘッドフォンです。
形状はAudezeのSINEにも少し似ています。あちらも大変すばらしいヘッドフォンであり、私は四半世紀まったく追随を許さなかったHD25の牙城を崩しうる歴代最高ポータブルヘッドフォンの一つだと思っています。そちらはまた別の機会に書くことにしましょう。

デザインや質感に関しては当然上位のETHERに遠く及びませんが、ポータビリティに関しては優れています。
ではこれをポータブルするかという話になればなかなかそう気軽にはいかないでしょうが、現実味はあります。

さて、肝心の音質については方々では割合と酷評もされているようですが、私はなかなか良いと感じました。
ただ、ETHERに比べ無機質すぎる点、音が全体的に軽く薄いというところは否めません。ローからミッドまでも厚みや迫力には欠けます。

全体的なバランスとしては非常に優秀に仕上がっているとは思いますが、やはりどれを聴いても価格を考えれば、物足りなさが否めないという機種。装着感に関しては割合とぴったりとはまってくれるので、私は好みでした。


かつてはHD650、MDR-SA5000、ATH-AD2000という7万円クラスがフラッグシップとして最高峰に君臨していましたが、ここ最近は下手すればエントリー・ミドルクラスの価格帯になってしまっています。
イヤフォンにしてもヘッドフォンにしても、高価格化の波が押し寄せてはいますが、音や質などを考えれば全く不満のない製品も非常に多いです。

今回紹介した二機種はいずれも音質のレベルが非常に高く、また素材やデザインにおいても優秀です。
AEON FLOWは若干高いかなとは思いますが、中途半端なものを買うくらいならば、この価格でこの音を得る方が最適解であるといえましょう。

3日4日に開催したヘッドフォン祭ではMrSpeakersから新製品の展示もありましたから、こちらも追って次の記事で紹介したいと思います。


エミライ→https://www.emilai.co.jp/
MrSpeakers→http://www.mrspeakers.jp/
posted by うきょうたかし at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2017年07月20日

東芝エルイーからTY-P1というPCDPが出るらしい

本日の持ち出し機種:


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日発表になり、早速ツイッター上をにぎわせていますが、東芝エルイーからPCDPがなんと今月の下旬に発売されるそうです。

東芝エルイー公式 http://tlet.co.jp/news/ty_p1.htm
AV WATCH IMPRESS http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1071515.html
PHILE WEB http://www.phileweb.com/news/d-av/201707/20/41710.html

つい先日投稿したばかりの記事で今PCDPがアツいというものがありますが、まあなんてタイミングのいいことかと我ながらに思います。まあ、そういうことなんですよ。
私が思っている以上に需要は増えているのです。

ところでこれは語学学習向けという要素が強い機種のようで、ちょうど去年パナソニックから発売されたSL-ES1のようなものですかね。あちらはスピーカとSDスロット等ありますが。

この機種は東芝のプレスリリースを見る限りでは最近発売したCDラジオと同等のような心臓部なのかな、という風には予想できます。ただ今回のPCDPに関してはMP3再生機能が付くようです。

語学学習向けの機能がてんこ盛りであり、現在十数機種ある所謂中華系の現行機種にはこういったものはありませんから、あるいは自社設計かしら、と期待せずにはいられません。
現にキュリオムと小泉は期待外れもいいところでしたからね。

こちらのTY-P1、ディスプレイはキュリオムのやつに似ていて不安なところはありますが、それ以外はなかなか独特なデザインですし、再生ボタンと停止ボタンの形状もわかりやすく、音飛び防止機能のオンオフもできますのでなかなか面白いです。

さらにこれだけの機能とACアダプタがついていながら予想価格は6000円前後と、非常に安いです。
現行の機種と比べればかなり挑戦的な価格設定であり、東芝、やるな!と感じます。

現行機種はニュースサイト等で一切取り上げられていませんから、今回のように情報が広く認知されるということは非常に素晴らしいことです。(まあOHM等の機種を紹介しないニュースサイトに問題があると私は思いますがね)

価格も機能も非常に魅力的であり、私としてはかなり期待せずにはいられません。
十年前後ほどまえの国内オーディオ暗黒期からの一気なV字回復というものが、PCDP界にも到来してくれないかなと、私は思うわけですよ。ねぇ、松下、ソニー、ほかみなさん。
posted by うきょうたかし at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2017年07月13日

実は今PCDPがアツい

本日の持ち出し機種:SL-S30改2


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
表題の通り、実は今PCDPがアツいです。

私がブログやツイッターなどでもう何年も前から言い続けていることですが、一定数以上の需要というものはあります。
ところがこれがいまや相当数あるともいえるのでは、と感じております。

というのも、いま僕らよりもはるかに若い世代の人たちを中心に昭和レトロブームが続いていますが、PCDPもこれの一つに入っているといえます。
CDを買ってすぐに直接聴ける便利な機械、という認識もあるようです。私たちには常識でも、いったん消滅しかけていましたから、そう感じるのも不思議ではないでしょう。
そしてもう一つは僕らと同世代並びにそれより上の世代、使っているものが壊れたor古いので買い替える、もしくは持っていたが見当たらないので買う、というものです。

ここしばらく色々見ていて強く感じるのはこういった新規の需要と更新の需要が大いにあるということです。

今年に入ってからも各社から実はかなりの新機種(まあ実質旧い機種の使いまわしが多いですが)がリリースされており、現行だけでなんと以下に挙げる十数機種があるほどです。

○OHM電機
CDP-830Z
CDP-3866Z
CDP-3878Z
CDP-801Z
CDP-802Z
CDP-380N(2017/4発売)
CDP-798N(2017/5発売、スピーカセット)
CDP-280N(2017/5発売)
○小泉成器
SAD-3902(2017/1発売)
○ASPILITY
AC-P01B
○KOHKA
PCD-56
○山善(Qriom)
YPCD-100(2017/6発売)
○STAYER
BC-CP01(主にビックカメラ)
○Sound Scape
SS-202(主にタワーレコード)

私がもうずっと前から言い続けていますが、需要があるんですよ。それも私が思っている以上に。だからこそ二強、特に松下は新生テクニクスを大いに盛り上げていってますから、50万円クラスの単品オーディオもラインナップしましたし、DAPが軒並み十数万〜数十万のいまこそ超弩級のPCDPをラインナップすべき時なんですよね。SL-XP7の焼き直しのようなもの、15万でも間違いなく「安い」と捉えられるでしょうし、有象無象ばかりのPCDP界に途轍もない一石を投じることになり話題性も莫大なものになるでしょう。
オクやメルカリやアマゾンのマーケットプレイスなどで例えばD-EJ002がウン万円で売られているようなクソバカな状況と、それでもソニーだから、などと買ってしまう人も少なからずいるような現状ですよ。

いま、中古市場もほぼ壊滅状態ですし、需要や期待は今まで以上、下手すれば2000年代以降でトップレベルにあるんじゃないかと思います。こんなチャンス、多くのユーザーの期待があるいま、

テクニクス、あなた方がやらないでどこが何をするというのですか!
私たちは新生テクニクスの放つ、輝かしい、日本のPCDPの集大成を飾る華の一台を待っています。

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