2024年11月22日

AceとダイソーのナイスなPCDPバッグ

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

PCDPを持ち運んだりするのに有用なバッグは色々考えられるかとは思いますが、表題の通りダイソーにナイスなアイテムがあったので書きます。

ただし今回のは持ち運んでのもの、というよりはオフィスやどっか生活空間一か所に一式をひとまとめにしておいておけるように有用なものです。

と、ここで以前持ち運びに有用なバッグについてブログに書いていると思ったら書いてなかったので2016年8月19日ツイートから画像を引っ張って来ました。↓
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若干の仕様変更はあれど現行モデルの様です。
https://store.ace.jp/shop/g/g54551-01/
撥水モデルやカラー展開もあるようで、Ace定番の小型ショルダーみたいですね。一式はいるのにコンパクトさがあってまさに右京崇のPCDPアンドCD鞄といっていい逸品ですね。

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この通り、一般的なオールド機はもちろん、SCSI-CDROMやXP7&SH-CDB7まで入ります。
CDPを入れる空間にCDを、フロントポケットには電池といった使い方ができます。


さて、表題のダイソーの物はこちらです。
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300円商品でした。CDジュエルケース4〜5枚くらいとPCDPを平置きしてちょうどいいサイズに加え、内ポケットにはイヤフォン、フロントポケットには単三電池4本ケースが二個入るという絶妙なもの。
取っ手までついていますし、ジッパーも2個付いていて自由に開放箇所を調節できます。

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オフィスやちょっとした生活空間に一式まとめておくのに最適なバッグではないでしょうか。もちろん持ち運びもできなくはありません。
会社にCDとPCDPとイヤフォンを置くのに有用なカバンを探していたら店頭で見つけて思わずこれだと購入。
ドンピシャでした。

スタフ屋→https://www.sutafuya.net/
↑httpsになりました!
posted by うきょうたかし at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2024年10月10日

MOONDROP DISCDREAM 2 ULTRA #2

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

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さて、表題の機種でいろいろなCDを日々聴きこむ今日この頃ですが。

やはりファーストインプレッションというのはどんなものでも比較的確からしい要素となるわけですが、ことオーディオに関しては大方裏切ることはないと思っています。

確かに慣れであったり相性、さらにはエージングであるとかそういったことも多い為あまりに早合点してしまうのもよくはないのですが、一聴して良いものは大体いいですし悪いものは大体悪いままであることが多いです。良いものは良いところを探すよりもむしろあら捜しをするような場合もあり、悪いものであればいいところ探しをする、ともすれば当初の評価が逆転する場合(特に対人関係などは)もあるため第一印象が良すぎるのも考え物ではあるのですが・・・

昨年のSHANLING EC Miniを例にとりますけど、当初は各種メディアはもちろんユーザーからも数多の反響や好評を博していたようですが、(酷評していたのは僕くらいですか?逆張りなどと思われていたかもしれません。)いまも話題に上がりますか?
そういうことです。
当初はその鮮烈なデビューやハードウェアの作り込みなどキャッチ―であり、また非常に特徴ある個性派サウンドでしたからハマる人にはハマったのかもしれませんが、やはり価格ばかりべらぼうに高くて特に操作性や携帯性をはじめとしたPCDPとしての評価ポイントが落第で、デスクトップオーディオとして使うにも性能が半端過ぎて、正直使いどころのない機器はこうして話題に上がらなくなるものです。
あまり書くとアレなのでこのあたりにします。

さて本題に戻りましょう。

今回購入のDISCDREAM 2 ULTRAは聴いた瞬間に眼を見開くような感動があったわけですが、公式が謳う過去にCDP開発に携わっていたエンジニア、の方が本当によく「音」を知っていてそれを製品に落とし込めるのでしょう。

如何なるジャンルを聴いても不満を感じないリアルらしい表現、とはいえ決して無味無臭のつまらない音ではない、奥行きや細かいヴォーカルや楽器の描写、全域のソリッド感、バランス、ありとあらゆる要素が高次元で融合されています。聴き疲れないのに降り注ぐような情報量、空間表現も見事です。空気感の描写もそうですが無音の描写が際立って素晴らしいと私は感じました。
これは是非聴いてもらいたい要素だと思います。
変な話なんですけど、むしろ無音の描写こそがこのプレーヤの最もすぐれた要素なんじゃないかと。

息をのむ表現力です。

シームレス再生や音飛び耐性なども素晴らしいですね。
一旦メモリーに入れているロスレスということで、理想的です。

蓋パカ問題も本来PCDPであればスタートラインに立てないアレなのですが、バネが入っていて勝手に開くというようなことはなく、また開いていても再生するため正直ビジネスバッグやカバンに差し込んで操作パネルを上面にして運用する場面ではさして問題にならないのでは、というところです。

今後はDUNUやFiioからもCDPがリリースされるようですが、前者は過去のテクニクスのSL-P1200みたいな雰囲気とその見た目から連想される高音質っぽさを感じましたし、後者は圧倒的なマーケティング力とイメージ画像で見る限り最も「PCDPらしい」形状とサイズ感なので、大成功機種となりえるかもしれない・・・

ようやく僕の願いに時代が追いつきましたか?


先日ついにスタフ屋がSSL対応になりました!
https://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2024年10月01日

PCDP史の集大成候補 水月雨(MOONDROP) DISCDREAM ULTRA2

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

昨年急な新製品の発売ニュースに驚き即座に予約購入したSHANLING EC Miniですが、まあはっきり言ってしまえば期待外れと言いますか6万円も払ってこんなものかととてもガッカリして苦虫をかみつぶしたような顔をせざるを得ない機種だったわけですが、それとほぼ時を同じくして発表された水月雨MOONDROP DISCDREAMという機種も実は中華サイトにて予約購入をしていました。

現物のツイートなどもあったことからすぐに来るだろうと思ってわくわくしていたのですがこれがいつまでたっても音沙汰がない。
購入ページも注文等が出来ないような状況が続いており、これはかつてだまされたSEIUN PROと同じかなと、支払額をまるまるどぶに捨てることになるのかと正直落胆したといいますか、まあEC miniで絶句したこともあってまあどうせ碌なもんじゃなかったんだろうと忘れることにしていました。

すると今年の9月になんとメールが届き注文したものは製造できずアップグレード版になるとのこと。キャンセルするかアプグレ版にするかという確認でした。
せっかく楽しみにしていた機種でしたから迷わずアプグレ版でお願いしますと返信。

それから一か月たち本日到着しました。

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MOONDROP DISCDREAM ULTRA2

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見た目は合格です。
金属製ボディは非常にデザイン性に優れ、最小限の画面やわかりやすい操作部、私がPCDPとはかくあるべきとするものを具現化したようなハード面です。

即座に気づいたのですがフタに関してはロック機構がなくパカパカしてしまう構造。
この点「だけ」ポータブルCDプレーヤーとしては決定的に落第なのですが、まあ蓋があいていても再生はできるので目を瞑るとしましょう。
ちなみにバッテリー込みの実測の重量は711g。ECminiが1252g、SL-XP7+SH-CDB7(エネループ換装)が1152gだったので随分と軽いです。概ね数あるオールド機2台分くらいでしょうか。
参考までに私のSL-S30カスタムモデルが電池込み370gでした。

さて、UIやらデザインやらの見てくれは完璧であるとして、肝心の音質はどうでしょうか。
ハードが良くても音が悪ければそれはもうPCDPとしては無価値になってしまうのです。

早速ヘッドフォンで試聴。
その瞬間から音作りのすばらしさに息をのみます。
確かに昨今のデジタル世代のDAPのような圧倒的な解像感はないのですが簡単に言えばオールド機の優良機種を思わせるような実に巧い音作り。欲を言ってしまえばこの方向性の音作りであればもっとミッドが張り出していて、かつローが粒だっていれば完璧ではありますが、あくまで音質傾向としてはリアルらしい、モニターライクな方向性のなかにリスニングライクな味付けをしているように思いますので、何を聴いても破綻が無いようにということであればこれはこれで正解でしょう。

私がすぐに唸った点は女声ヴォーカルの表現力。
といってもセクシーな感じや艶感とか、そういう方向性ではなくて、あくまでスタジオモニターのような、リアルらしい正確さ。
若干センターにより気味になる傾向こそあれこれは過去の数多なプレーヤーと比べても図抜けた特筆すべき魅力です。

ヘッドフォンやイヤフォン、CDをとっかえひっかえして聴いてみましたが、大変素晴らしい音作りに感銘を受けるほどでした。

確かに蓋の問題や光デジタル端子がずっと光ってるところ、サーチの連続性の無さや音量調節の遅さなどマイナス点はいろいろとありますが、完成度ということでいえば歴代の中でもトップクラスと言っていいものでしょう。

期待が大きかったり待ち焦がれていた部分もありますが、これだけ感動したのはいつ以来でしょうか。

丁度今年はPCDPが発売されてから40年になる年です。40年の歴史の終極の頂き、PCDPの集大成とさえいえるのではないかと。

「PCDP、ここに極まれり。」

わたくし右京崇がブログやツイッターなどで昔からずっと言い続けてきた理想を具現化したといっても差し支えないほどに僕が夢見た一機種です。
まさにDISCDREAM。その名の通りの逸品。

PCDPでこれだけ感動の涙を流すのはかつてSL-XP7を手にした時以来です。

究極にして至高の一台、MOONDROP DISCDREAM ULTRA2。
わたくし右京崇が自信をもって皆様におすすめできる一台。ぜひ購入して聴いてみてください。

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posted by うきょうたかし at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2023年12月07日

令和の新機種 SHANLING EC Mini

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

まさか2023年も暮れになる今、新機種が発売されそれを紹介することになるとは思いませんでした。

こちらのブログでもおなじみですね、OHM電機が頑張って細々と(使いまわしみたいではありますが)PCDP業界を維持し続けてくれたことに今一度感謝しておりますが、そういった廉価なモデルや、別の会社からそうじゃないんだよなあというモデルはまあ出ていないことはないのですが、今回の機種のようにちゃんと開発され箱入りで発売されるような機種はSONY D-NE730や松下SL-CT352以来18年ぶり位になります。

事前の公式サイト上でスペックを見る限りでは、まさに我々が願っていたような素晴らしい仕様。
欲を言えばこれをソニーや松下(新生テクニクス)が出すべきであったのですが、いまこうしてマトモなPCDPを発売してくれたことを大いに評価しましょう。

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イメージとしてはPCDPというよりバッテリー駆動で持ち運ぶこともできる、卓上型コンパクトCDプレーヤー。かつてサウンドウォリアーなどからも出ていたCDジャケット数枚分の卓上プレーヤのようなところでしょうか。

CD再生は平置き指定なので、外で使用することを想定した縦置きができないのかと思いましたが、縦でも多少の振動でも再生はしました。ただ、かすれる音がしたので過度の衝撃はディスクへの傷が懸念されます。

ハード面を見ていきましょう。
操作部はフロントパネルとTOPにわかれています。せっかくならスキップキーもフロントパネルにおいてほしかったところです。また、厳密なサーチができないのはマイナスポイント。一応長押しでできますが、サーチ中は早回し再生音が出ません。ほかにもタッチパネルによる設定操作などが非常に癖があったり使いづらいなどマイナス面も多くありますが、まあこれはPCDPを出し続けてきた会社ではないのでやむを得ないでしょう。
アプリによるリモコン操作ができるとのことなので、それを前提としているのでしょう。

スロットローディングも好みが分かれるポイントではありますが、傷が不安ならCDRを使えばよいかと思います。
ちなみに実測の重量は1252g。SL-XP7+SH-CDB7(エネループ換装)が1152gだったので少し重たいです。


最も重要な音質面。
まずDACがシングルとデュアルを選択できたりゲインのロー・ハイ調整やイコライザなど。
DACモードは常にデュアルでいいと思うので搭載している意図がよくわかりません(駆動時間?)が、ゲイン調整はイヤフォンやヘッドフォン、録音音量などにより調整できていいですね。

そして音質評、これは非常に評価が難しいです。
今まさにいろいろなヘッドフォン・イヤフォンで様々なCDを聴きこんでいるのですが、実に何とも言い難いところです。
まず現時点の結論を一言でいうならば、「AI画像のような音」
パッと一見(一聴)素晴らしくハイクオリティに感じるのですが、細部を見て(聴いて)いくとなんだか不自然な、不気味の谷というべき感じでしょうか。私が特に気になったのはヴォーカルのざらつきや不明瞭感(吉川晃司さんのモニカの歌いだしのような何をしゃべっているのかわからないようなイメージ)、楽器の音のリアルでないところでしょうか。
所謂オールド機のような音とは反対になるのですが、ミッドのクオリティやヴォーカル、楽器のリアル感は全く生気が感じられないようなものです。まさに良くも悪くも現代のデジタルサウンドの極致というような感じでしょうか。

チャンネルセパレーションと情報量の多さ、低ノイズレベル、これは相当だと思います。歴代で見ても最高クラスではないでしょうか。
しかしこれが悪い方にも作用していて、多すぎる情報をきちんと処理しきれていないというか、後ろや周囲でなるような細かい一音一音が出ていることは良いのですが、表現が雑に思います。

ローのグルーヴ感からミッドのヴォーカル、楽器の生の描写、暴れる高域のいなし方は微妙です。
私は特に楽器やヴォーカルの描写を重視しているのでなんとなくイマイチ、良いとは言えないなという感想になってしまいます。良いとは言えないが悪いとは言えない。あまりよくないとも言えない、矛盾していますが本当に評価に悩んでしまいます。


総評としては税込み6万円するこの機種、PCDPを持っていない人や現代のDAPの音が好きな人は買っていいと思います。操作性のクセや、どうしても作りものみたいな音作りは否めないところですが・・・
オールド機の音が好きな人にはすこしお勧めしづらいです。近いところとしてTDA1308機のクリアネスが好きな方はハマるかもしれません。


個人的なお気に入りポイント。TOPにCDケースを丁度おけるようなデザイン。こういうのがいいんですよね。

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公式→https://musinltd.com/SHANLING/637.html
posted by うきょうたかし at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2022年09月18日

なんと!SL-CT800、10月で発売から20年。



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
表題の通りです。
2022年10月、なんとPanasonic SL-CT800が発売から20年となってしまいます。
さてではなぜ今月投稿したのかと言いますと、製造自体は(シリアル表記から)9月製造ということもありますが、一番は投稿できるときに投稿しようということで。(いろいろ更新できておらず、申し訳ございません。)

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こちら、SL-CT800は今から20年前の2002年10月に松下電器から発売されたPCDPです。

僕が初めて新品で購入したPCDPということもあり、いまとなってはまさに僕にとっての歴史でもある機種です。
こちらはガム電池2本を主とし、単三電池2本でも、または併用で使用する超小型薄型軽量機種。

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それまでのPCDPとは一線を画す、デザイン性はもとより、当時まだ主流であるMDとの連携や、徐々に浸透し始めていたMP3等圧縮音源対応のまさに「デジタル新時代の新旗手(機種)」といえるシリーズ。

こちらはその中でもフラッグシップにあたる機種であり、シリーズ中唯一、MP3に加えWMAにも対応した一台。
再生中のキーイルミネーションなどスタイリッシュさと抜群の再生時間、携帯性を実現しています。
PCDPらしくこれをポータブルするもよし、光デジタル出力やLINEOUTを利用してMDやホームオーディオやポータブルDAC、アンプとの連携もよし、PCで作成したMP3/WMAをCDRに焼いて再生するもよし、と何でもできる万能ぶり。

私もかつてMP3やWMAをCDRに書き込んで、CDR1枚にアルバム10枚分などを持ち運んだものです。
ポータブルオーディオに入れ込んでからは光デジタル端子を利用してPDACにつなぎCDトランスポートとして活用しました。

世界最長を謳う再生時間は実はガム電池と単三を併用して且つ圧縮音源再生時、などCDDA再生時間で勝負していたS○NY機と比較すると色々と突っ込みどころはあるのですが、それでも音質や携帯性、他機器との連携など機能性に優れた一台であることは間違いありません。


それにしても、これが出た20年前はまだ1982年でPCDPは世に出ておらず、そしてくしくも世界初の音楽CDソフトが発売されたのが1982年10月ですから、まあ何ともしみじみとしてしまいますね・・・

こんな夜は久々にSL-CT800で音楽を聴くのもまたオツなものです。


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スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
Panasonic SL-CT800紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slct800.html
タグ:Panasonic SL-CT
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2021年02月03日

久しぶりにSONY D-22を堪能する



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
本当に毎度毎度、サイトブログともずっと停止していてで申し訳ございません。

色々とやりたいことやらねばならないことがあるのですが、いずれにも手が回らない状況であり、悔しくもあり残念でもありまた申し訳なく思っております。

いつも頭にはおいているので、どうかもうしばらく時間をください。
なんとか形にしたいという思いと情熱は胸に秘めています。


さて、昨日は2月2日。D-22の日とでもいいますか?いや、0202でD-202のほうが適切でしょうか。
生憎私のD-202は現状どの個体も不調ですのでD-22の日としておきましょう。


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というわけでこちらD-22。この個体は恐らくですけどつい先ほど5年か6年ぶりに通電しました。
正直期待せずというところだったのですが動作状況も音質もパーフェクト。いやぁ、自分で言うのもなんですが流石僕の整備個体であるなと、我ながらしみじみとそう思いますね・・・

それにしてもこんなに素晴らしい音質であったかなあと。
その豊かな表現力と圧倒的パワーに驚愕するほかありません。
よくD-22系とかD-11系などと私は呼んでいるのですが、SONYのこのあたりの単三4本駆動の機種は実に音質や構造が素晴らしく、まさにバブリーな機種群。
弱いところやSONYによくあるマイチェン部分なども多くあるところではありますが、ぜひとも一台は持っておきたい珠玉の逸品。

うーん、この音を最新の機種としてほしい。ソニーさんはノリにノッていますから、令和の目玉にどうでしょう?


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
SONY D-22紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d22.html
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2019年10月16日

第三回オフイベント開催のお知らせ



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
二年半ぶりに私主催のオフイベントを開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。
第三回 右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部「右京崇のPCDP展」
https://twipla.jp/events/407434

超多忙で自分自身の所有個体の整備もままならない状況で開催に踏み切るのは正直どうか?と思いましたが、是非また開催してほしい、というメールもいただいており、熟考の末開催を決めました。
前回、前々回の時にもたびたび発言していますが、ご新規さんにこそ来て欲しい、
「PCDPとは」
「面白そうだけど、モノが無い。何が良いのか」
「とりあえず試してみたい」
そういった大多数の皆様へ向けた私のイベントです。

音源(CD-DA及びCD-R)、ヘッドフォンイヤフォン等お持ちいただいて、ここでしか聴くことができない素晴らしいPCDPの世界を感じて下さい。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2018年12月28日

近況等

みなさんこんにちは。
スタフ屋の右京崇です。

多忙につきめっきり更新できておりません。
PCDP活動について、サイト・ブログ・リアルいずれも開店休業・志半ばというところでありますが来年こそは様々なことが出来ればと考えております。

スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
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2017年12月31日

2017年総括「PCDP事変」



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。

さて、今年2017年はまさにPCDP事変ともいえる年でした。
以前から私はPCDPのニーズは高いということをツイッター等で発信し続けてはいましたが、ついにメーカーサイドもそれを感じたでしょうか。なんと今年は多くの新機種がリリースされ、現行機種は約20に及び、これはPCDP全盛であった90年代を超えようかというほどの勢いです。

ネットのItmediaの記事にも
 えっ、CDプレーヤーが売れている? エスキュービズムの戦略が面白い(2017/12/13)
 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1712/13/news010.html
というものが掲載されました。

タワレコ先行販売となっているionのbluetooth対応機種も含め、今年は本当に数多の機種が発売された一年となりました。


なぜいま需要が高まっているか。
それはまず、私たちもともとPCDPを持っていた人たちの持つ個体がいよいよ寿命を迎え始めているという点。
主なメーカーからのラインナップは1985年の発売から2008年の終焉まで20年以上の歴史がありますが、最新のものでももう10年落ちということになってしまいます。90年代が一番ホットな時期とすると、そのころの個体は20-30年落ちになってしまうわけです。
どんなに大切に使っていても、また、寝かせていたものを忘れたころに引っ張り出してみた場合であっても、大方の個体は寿命を迎えるあたりです。
そこで新しいものが必要である、新製品はないか、という需要。

もう一つはもっと若い世代、CDを直接「どこでも、持ち運んで」聴けるプレーヤーを知らない世代。
そういった人たちにはそれこそ鮮烈で、目新しい便利アイテムに映っているようです。
こういった人たちの需要。

逆におしゃれ、というハズしとしてもウケているのではないでしょうか。


ネットの動向を見ていると、ポータブルのCDプレーヤーがメジャーから発売されていない、ということを初めて知ったというような方も多いようです。
ニーズが無いから調べない、ということもあるでしょうが、当たり前のものであるから普通に現行であるでしょう、という認識があることも事実です。
CDが売れないだの、データでばかり購入している、ストリーミングの時代、などと言われていますが、私たちが思っているよりもまだ、パッケージメディアであるCDは死んではいないのです。
まあどちらかといえば現在発売されるCDよりも、これまでに発売されたCD財産の占める割合が大きいとは思いますが。

いずれにせよ音楽入手手段としての主要メディアであるところのCDを携帯環境で再生する機械がないということはもはや異常事態であったわけで、これが当然なのです。この10年で、ひどいときは2機種くらいしかありませんでしたから。

現行ラインナップのプレーヤとしての音質や性能、デザイン性等についてはまあ・・・というところではあるのですが、いずれにしても、より多くの人に認知され、復権していく日が来ればそれは私のもっとも願っているところです。
そんななかいまだにメジャーどころから新機種がリリースされないことだけが本当に心残りではあり、恐らく今後何が起ころうともソニーとパナソニックからは出されないと思うのですが、

「いつかはこの二社に限定でもいいから珠玉の一台を出してほしい。」


さて今年は私の二回目となる主催イベントも行うことができました。
昨年以上に多くの方にお越しいただくことができたことはブログの記事にも掲載した通りです。
本当に良い一日でした。今後もこういったイベントを行い、多くの方と交流することができれば幸いです。

最後に久しぶりとなる、私選定のMVP-PCDPを発表しましょう。
2017年の私が選ぶMVPの一台は、Technics SL-XP7(3/5/7)です。そしてこの機種は殿堂入りといたしましょう。
今年はPCDPだけではなく、ヘッドフォンもブレイクスルーが起きた一年でした。
この十数年、正直なところヘッドフォンはたかが知れているというか、どんな新機種が出てもまあこんなもんだよね、という域を脱せないところでありましたが、2016-2017年にかけて、やれMDR-Z1Rだ、ETHERだ、ADX5000だ、D8000 etc. これまでの常識ではおよそ考えられなかったようなヘッドフォンが次から次へとリリースされました。
そんななか、このSL-XP7にこれらの素晴らしいヘッドフォンをつなぐことによって、ヘッドフォンはもちろんですがそれ以上にこの機種が如何に恐ろしいほどのポテンシャルを秘めているかということを私は思い知り、とても計り知れない実力に打ち震えるばかりでした。
ポータブル機器で恐らくこれ以前もこれ以後もこれより素晴らしい感動を体験できるものは存在しえないと断言できます。


SL-XP7(3/5/7)は、僕のロマンだ!


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
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2017年11月12日

2017年秋のヘッドフォン祭に行きました




みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
先日中野で行われた2017年秋のヘッドフォン祭りに足を運びました。

ヘッドフォン祭りは青山でやっていたころからずっと行きたい行きたいと思いつつも、日程の関係で断念せざるを得ない状況でしたが、今回ようやく行くことができました。
まあこれがどういったイベントかというのは、私のブログを読んでいただいている方の方が詳しいでしょうから、諸々割愛します。


というわけで今回は私が特に印象的であった機種について書いていきます。

まずはじめはHigh Fidelity Cablesブースのヘッドフォン、ZMFのAtticusとEIKON。
これは全然知らなかったのですが、ブースにおいてある佇まいをみて聴いてみようと。この日一番最初に試聴したのがこれなのですが、これが非常に好印象でした。
いずれとも非常に柔らかく豊かにバランスのいいもの。私は下位機種のAtticusのほうが優れているように感じたのですが、尊敬する諸氏がみなEIKONを絶賛しているところを見るにつけ、僕がAtticusだと思っていたのはEIKONだったのかな、とも思ってしまいます。
再生環境や楽曲、好みの問題の領域ではあると思いますが、いずれにしてもEIKONが15万円、Atticusが10万円という価格を見れば、音質はもちろん、質感に至っても大変な完成度の高さを誇るものであるなと、大いに感動しました。

さて次はKENNERTON ODIN Sapele。これは今回出展されている中で最も素晴らしいヘッドフォンではないかなと思います。
30万円超という価格もすさまじいですが、本体の質感からパッケージに至るまで、何から何までもが凡そヘッドフォンでは見たことがないほどの豪華絢爛ぶり。これも所有欲を満たす点で非常に素晴らしいものです。
肝心の音質についても大変に素晴らしいもので、平面ドライバとは思えぬ低域から中域までの圧倒的量と質感、全域にわたってのナチュラルさと情報量、全てにおいてこれほどの完成度のものがあるのかと唸りました。いつかは絶対に手にしたい一台でした。

次はaudio-technicaのATH-ADX5000。
これは本当に素晴らしいです。試聴機環境がラックスマンP-750uヘッドフォンアンプということで、或は自身の環境ではもっと貧弱になってしまう点もあろうかとは思いますが、試聴の15分間は体が震え続ける稀有な体験でした。
一聴してる耳や脳の満足感や印象はそれほどではないのですが、とにかく曲の節々で身体が芯からゾクゾクと振えるのです。本当に良い音、素晴らしい音でしかこうはなりません。楽器の残響、ヴォーカルの余韻、空気感、情報量、表現力、いずれにおいても比類ない完成度とリアルを感じます。先に挙げた機種などのようにリスニングライクなものではないですが、何時間でもまさに「抱かれる」ヘッドフォンでした。
私がハイエンドヘッドフォンに魅了され、注目することとなった機種はATH-AD2000です。初めてAD2000を聴いた時、いったい何なのだこの音は、こんな音がヘッドフォンで聴けるものなのか!と大いに感動しました。
あの日と同じ、ヘッドフォン試聴においてこれまで数度しか経験したことのない真の感動がそこにはありました。価格は25万円ほど。音質はもちろん素材や質感に関しても申し分なし。いくら何でも激安すぎる!と。
ここしばらく開放のハイエンドを一台ほしいと言い続けていますが、これもぜひ手にしたい一台。

次にMr speakersの静電型ヘッドフォン、ETHER ES。
こちらも非常に完成度の高い一台。試聴音源が慣れないものでありましたがヴォーカル、楽器、空気感の表現は丁寧かつ力量豊富な圧倒的なもので、価格は未定ですが、「最近のハイエンドヘッドフォンのようにそんなに高くはならない」ということだったので、或は10万円台?という可能性もあるでしょうか。
STAXのドライバーと同じ規格であるということでしたので、導入も容易であるといえます。独特な外観や質感等も含めて、価格にもよりますが、エポックメイキングな一台になるのではないでしょうか。

最後にobravoのヘッドフォン、型番は失念しましたが、最上位のもの。
スピーカーライクな表現ということで、慣れるまでの最初だけは違和感を感じるのですが、低域〜中域、空気感と豊かな表現力は圧倒的で、素晴らしいものを感じました。6000ドルだか7000ドルだということで、ちょっと価格があれですが、お金さえあれば欲しい一台。


このほかにも以前から(ブログでは書いていませんが)TechnicsのEAH-T700、SONYのMDR-Z1R、KuraDaのヘッドフォンについてはたびたび素晴らしいと言っていましたが、イベントで聴いてもやはり素晴らしいものでした。

T700についてはパナソニックブースで私の持っていたSL-XP7やXP5、XP50、S30などで大変いいお話をさせていただくことができて、正直これだけで僕はこのイベントに行ってよかったと思いましたし、初日出遅れても行ったのは本当に正解であったと思いました。本当に貴重なひと時でした。そしてお願いですからパナソニックさんはパナソニックでもテクニクスでもどちらのブランドでもいいので素晴らしいPCDPを出してください。お願いします。


両日ともに参加し、正直なところいろいろと不完全燃焼感もありましたが、それでも十分に堪能できました。
今回はおもにヘッドフォンばかりを聴きましたが、大変に良かったです。というのも、高価格帯が主になってきてはいますが、それでもこれだけ音も質感も完成度の高い機種がたくさんリリースされていること。そこに私は評価すべきポイントがあると思いました。ヘッドフォン業界は正直音質面ではここ何年間も停滞している感が否めませんでしたが、まだまだこんなに素晴らしいものが作れるのか、こんな音が聴けるのか、存在しうるのかと、ヘッドフォンオーディオに目覚めたばかりのあの頃のような発見や感動がたくさんあったのですよ・・・
タグ:event
posted by うきょうたかし at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽